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NISA(小額投資非課税制度)の概要について書かせて頂きます。
元々株や、配当や売却した際の利益等に関しては、20%の税金が掛かりますが、個人投資家を増やしたい政府が、税金をある一定条件で一定の金額までは掛からなくするとした制度です。
こちらの制度の概要ですが、
毎年年間120万円までの少額投資に対して、最大5年間税金が掛からなくなります。
最大と言うのは、年初に買っても年末に買っても、購入した年以後4年間が無料期間になるので、年初に買えば5年になるし、年末に買った場合は、期間がほぼ4年分しか恩恵が受けれないと言う事です。
この制度を使う為には、まず証券会社にNISA口座を開設する必要がある事。
こちらは通常の口座とは違い、1つの金融機関でしか開設する事ができません。
開設後は年単位であれば、金融機関の変更が可能となってはいますが、変更の手続きはかなり面倒なので、変更する必要がないように開設する所はしっかりと考えましょう。
実際の利用に関しては、毎年120万円分の枠が貰えるので、5年を利用すると600万円までNISAで活用する事ができます。
仮に配当を貰うとしても、5年間課税されないと言うのは非常に大きいメリットです。
120万で配当3%の株を買ったとして、
120万 × 3% = 3万6千円
これを5年とすると、18万円になります。
通常であれば20%税金が取られるので、NISAを使うかどうかで3万6千円の利益の差が出ます。かなり大きいですよね。
メリットしかなさそうなNISAですが、デメリットとなる部分もあります。
それは、損失が出た際に「損益通算」ができない事です。
損益通算とは何かと言いますと、
A株で10万円の利益を出し、B株で10万円の損失を出したとします。
この場合、10万円+10万円=0円となり、税金を納める必要はありません。
しかしB株がNISA口座での損失の場合この合算ができずに、10万の利益だけが見られ、10万円 × 20% =2万円が取られてしまいます。
ですが、NISAのメリットを考えると運用しない事は勿体ないので、極力損が出ないように上手く運用したいですね。
開設の手続きですが、証券会社に申し込み必要書類を揃えるだけです。
昔は、2013年の1月1日時点の住所が確認できる住民票が必要でした。このせいで転勤が多かった私は開設するのを断念していました。
しかしマイナンバー制度が始まった事により、昨年よりマイナンバーがあれば開設できるように変わり、手続きが簡単になり私も開設できました。
申請後は約1~2週間程度で口座が開設されます。
さらに2018年より、積立NISAがはじまり、一般NISAとどちらかを選択できるようになりました。
色々複雑になってややこしいですね。
(iDeCoにしてもNISAにしてもお得な制度なのに、広まらないのはずばりややこしいからだと思います。もっと簡単にしてくれれば良いと思います。)
もう少し複雑な話もありますし、一般NISAと積立NISAの事を書くと長くなりそうなので、次回にします。
最後までお読み頂きありがとうございます。
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