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皆さんこんにちは、ぷよりんです。

信用取引は余りしない方が良いとは思いつつも、何か良い使い方は無いだろうかと検討していた際の一つの考え方です。

株価が下落し、配当利回りが良くなっている今ならば信用取引の金利より配当で貰える方が多くなるんじゃないか?

もしかしたら皆さんも一度は考えた事があるかもしれませんが、真剣に検討してみました。

 

信用取引で配当金は貰えるのか?

まずこのテーマを考える上で一番重要な所、信用取引で株を持っている場合に配当金が貰えるのか?と言う点についてです。

結論から言うと、「配当金」は貰えない。

代わりに「配当落ち調整額と言う物」が貰える

でした。

何かややこしいですね。

これは信用取引は、自身の所持金以上に取引は出来るようになっているが、株の名義自体はあなたではなく、証券会社となっているから配当は貰えないと言う事です。

しかしそのままでは、権利確定日後に株価が下がり損をする事になるので、その分を補填する為の配当の代わりになるお金を「配当落ち調整額」と言います。

 

配当金と配当落ち調整額の違い

配当落ち調整額はあくまで、配当ではなく代わりのお金になる訳ですが、貰える金額は配当額と同じ額から所得税の源泉徴収相当額を引いた分が貰えます。

ちなみに所得税の源泉徴収額は15.315%です。

ただ、非常にややこしい所ですがあくまで「源泉徴収相当額」を引かれているだけであって税金が引かれている訳ではありません。

そう!

さらにここから税金が引かれるのです。

配当落ち調整額は、譲渡所得として扱われます。

譲渡所得の税率は、20.315%

つまり本来配当金100000円貰えると考えると、

配当の場合は、税金を引いて

100000×79.685%=79685円 の収入となります。

 

これが配当落ち調整額になると、

まず源泉徴収相当額、15.315%が引かれて

100000×84.685%=84685円が貰え、ここから

譲渡所得の税率20.315%が掛かります。

最終の収入は、

84685 × 79.685% =67841円の収入となります。

つまり通常の配当と配当落ち額では

79685ー67841 = 11844円の差が出ます。

 

この事で、配当落ち調整額の方が貰える額が少なくなる事はわかって貰えたと思います。

 

配当落ち調整額で貰える金額がが金利を上回る配当利回り

ここからが本題です。

配当利回りが何%以上であれば、配当落ち調整額でもお金がプラスになるのでしょうか?

信用取引には、様々な手数料が掛かりますが、まずは金利だけで考えてみます。

私の使っている楽天証券だと、

一般信用(無期限)の場合の金利は3.09%です。

仮に100万の資金で考えると、30900円年間で掛かる事になります。

では、配当利回りを4%で考えてみましょう。

100万の4%は40000円です。

これから源泉徴収相当額と譲渡所得の税額をそれぞれ引く事を考えると

40000 × 84.685% × 79.685% =26992円 となります。

と言う事は配当4%あっても信用取引では、金利の金額が上回る為長期的には、段々お金が減って行く訳です。

4%で考えたのは、現実的に配当利回りが高くなるのは4%くらいな事が多いからなのですが、それでも駄目なので実際には何%になれば良いのでしょう?

計算してみると、4.6%まで行けばプラスになる事がわかりました。

100万円の4.6%は46000円

46000 × 84.685% × 79.685% =31041円になります。

4.6%で金利に対して141円プラスになる訳ですが、残念な事に信用取引には他にも手数料が存在します。

楽天証券で言うと

権利確定日には 1売買単位あたり50円+所得税

仮に100万円を売買単位が100株の株を300株で構成していると150円掛かってしまう訳です。

権利確定日は年2回ある事が多いので、300円手数料が掛かります。

この時点で4.6%でも利益が出ない形になります。

また毎月掛かるお金として事務管理費があります。

事務管理費 毎月1株辺り10銭(税込10.8銭)

1株10銭だから仮に300株とすれば、毎月30円掛かるわけです。

年間にすると360円になります。

先の手数料と合わせて、約660円(税金を考えていない為おおまかなの数字です)かかる為、現実的にプラスになるのは、4.7%以上になりそうです。

 

小型株等で、株数が増えたりするとさらに条件が変わるのでその都度考えないと駄目ですが一つと買う目安になるとは思います。

 

そんな私の信用取引の一つの使い方ですが、自分の注目している株が、上記ラインまで落ちて来た際に、その時点で現金がない場合に後日現引き出来る数量だけ購入する方法を取っています。

配当が良く業績が悪くない企業でも、世界情勢によってはこのラインまで落ちる事もありました。

昨年の年末がそうでしたが、ここまで落ちてびっくりしました。

そして業績さえ良ければ、配当利回りが良い株は値が戻る事が多いです。

なかなかここまで落ちる事はないですが、また同じ状態まで行けば私は買って行こうと思います。

 

 

信用取引は多用すべきではないと思いますが、安くて買いたいけどどうしよう?と思った際の参考になれば幸いです。

しかし、信用取引はお金を借りている状態つまり借金なので、無理せず計画的にそして自己責任で行って下さい。

 

最後までお読み頂きありがとうございます。

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